ランサー棒ってなに?

ランス(ランサー棒)とは

金属製のパイプの中に、複数の鉄線(燃焼線)が収められています。このパイプのことを一般的に「ランス」または「ランサー棒」と呼んでいます。ジェットランスと呼ばれる場合もあります。
このパイプの隙間から酸素ガスを高圧で送り、パイプ先端に着火して急激な酸化反応を得ます。この際、ランス先端は4,000度近い高温になっています。
ちなみに、ランスは英語でlanceと表記します。lanceとは槍、それも騎兵隊の持つ槍のことであり、ファイアーランスとはすなわち、火を吹く槍という意味です。

なぜランスで切断できるの?

ランスによる切断は、鉄=ランスと酸素の酸化反応熱を利用したものです。
身近な例では、携帯用使い捨てカイロが同じ原理です。カイロの中には鉄分が入っており、袋を大気中に取り出すことで中の鉄分と空気中の酸素が反応し錆を作ります。しかし、この際の反応熱量は極めて少ないため、適度な暖かさが得られるのです。
この酸化反応を時間的に圧縮すると大変な高温を得ることができます。ランスの場合、4,000度近い高温になっています。
4,000度近い高温のランス先端を、切断しようとしている対象物に当てることで、対象物は一瞬に溶けてしまいます。また、ランスからは連続して高圧の酸素が供給されているので、溶けた対象物を吹き飛ばします。これを溶融切断と言います。

酸化反応

ランス切断のメリットは?

  1. あらゆる対象物を溶融切断します
  2. 高速切断が可能です
  3. 取扱が簡単です
  4. ガス切断の不得手な物件では切断コストが大幅に低下します
  5. 燃焼に際して可燃ガスを一切用いません
  6. 機動性に優れています

ランス切断作業で用意するものは?

ランス熔断器材

@ ランス(ランサー棒) スーパーランス8シリーズ他
A ランスホルダー 各ランスに適合したホルダー
B 酸素調整器 流量23Nm/h以上のもの。10A以上のランスの場合は40Nm/h以上
C 酸素ホース 呼び径6mm〜9mm/最高使用圧1.5MPa
D 着火材 ランス専用着火材キュービック4もしくは着火用として酸素アセチレン切断器
E 酸素 大量使用時にはカードルが便利
F カプラー カプラーを用いる場合には中間カプラーを


ジェットランスという原点

お客様の中には、ランサー棒をジェットランスとお呼びいただく場合があります。
この「ジェットランス」という名称は、かつて当社が世にランサー棒を送り出すに当たり名付けた、独自の商品名であり、当社の登録商標です。
おかげさまで、この「ジェットランス」という名称は、ランサー棒そのものを指して使用されるほど広く知れ渡りました。
その後当社の製品群は、時代の進展とともに、お客様の用途に応じる形で、「ファイアーランス」「スーパーランス」「ファイアードリル」といった多様なラインナップとなって、「ジェットランス」の血脈を受け継ぐこととなります。

今でも「ジェットランス」という名称をお使いいただくことは、当社製品が愛され続けている証として大変な誇りです。その歴史に恥じぬよう、今後も高品質ランスの製造・販売に全力で取り組んで参ります。

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